“今、できる準備をしておきたい” — 代理の方が訪れた相談時間
今回ご相談にお越しくださったのは、喪主予定であるK家様のいとこにあたるT様。対象者となるお母様(78歳)が入院され、 医師から「間もなくかもしれない」と告げられた状況のなかで、喪主予定のK様は病院に付き添っておられるため、代理として T様が来館されたとのことでした。
突然の状況に迷いと不安が入り混じる中 「少しでも前もって知っておきたい」 という思いでのご相談でした。
参列はご家族中心の5~8名程度の家族葬 を想定されており、式場は杜の都の家族葬仙台東中田を第一希望とされていました。
不安の中で整理したい“式の流れ”と“準備の順番”
T様にとって今回のご相談は、“喪主ではない立場で、何から考えていいか分からない”という戸惑いから始まっていました。
そこで私たちは、まず式の全体像をゆっくりと説明し、
・会館安置の流れ
・菩提寺様へのご報告について
・通夜葬儀と一日葬の違い
など、基本的な点から整理していく時間となりました。
特に枕経に関する質問では「ご自宅での読経が難しい場合もありますが、お布施が必要なことは同じです」と丁寧に説明し、T様が喪主予定のK様へ正確に伝えられるよう配慮しました。
“当日納骨を希望したい” — お寺様との関係を考える相談
対象者のお母様が入るご予定の菩提寺は県南にあるご寺院で、すでにお墓があるとのことでした。
ご家族が東京・青森と離れて暮らしていることから「可能であれば当日納骨をしたい」というご希望がありました。
この点については、「菩提寺様とのお話合いになります。まずはK様からお寺様へ相談してみてください」とお伝えし、住職様とのコミュニケーションが必要であることを明確にしました。
また、ご実家にはお母様しか住んでいないため、後飾り祭壇は不要かもしれないという点も共有しつつ、最終的には喪主予定のK様に確認いただく方向で進めました。
ご家族が抱えていた“3つの問題点”
丁寧にお話を伺う中で、今回明らかになった課題は次の3点でした。
1.相談者が喪主ではないため、決めきれないことが多い
2.葬儀形態(家族葬 or 一日葬)の判断がつかない
3.費用のイメージを掴めていない
これらの迷いに対して私たちは 「心配ごとや不安が少しでも解消し、大切な方との時間を安心して過ごしていただくことが一番と考えております」 とお伝えしながら、 ゆっくりと順序立てて説明していきました。
“なるほど” と納得につながった言葉
相談の後半、T様の表情がやわらいだ瞬間がありました。
・喪主予定のK様への説明
「分からないことがあれば、いつでもご連絡いただいて構いません」
・一日葬への考え方
「住職様の了承が得られれば可能ですが、基本的には通夜・葬儀を執り行うものとお考えください」
・費用について
事前相談ファイルを見ながら説明すると 「これなら平均的な金額ですね」 と安心された様子が見られました。
不安の輪郭が明確になり、 “何をどう進めればよいか”の方向性が見えてきた場面でした。
最後に — “つなぐ相談”としての意義
今回のご相談は、喪主予定のK様が来られない状況で、代理のT様が不安を抱えながら整理していく相談でした。
決定事項は少ないものの、
・今やるべきこと
・お寺様へ確認すること
・費用のイメージ
・式場の手配
など、たくさんの“小さな不確実”が少しずつ形になり、T様の「これで家族にも説明しやすくなりました」という言葉につながった時間でした。
当社としても、K家様、T様が安心してご準備を進められるよう、引き続き誠実に寄り添ってまいります。
