これからのために ― 二人で訪れた静かな相談時間
今回ご相談に訪れたのは、G家様のご夫婦。対象となるのはご相談者様のご両親で、お母様は80歳を過ぎてはいるものの、とてもお元気とのことでした。
「いざという時に慌てないように、今のうちに話だけでも聞いておきたい」というご夫婦のその言葉からは“ご家族に負担をかけたくない”、“後悔のない選択をしたい”という静かな決意が感じられました。
参列はごく親しい身内に限定し、会社関係の方々の参列方法をどうするかが、今回のご相談の中心となりました。
「無理なく、負担なく」を大切にしたいという想い
ご相談者様が一番に挙げられたのは「費用をできるだけ抑えたい」という率直な希望でした。
その一方で、
・ご両親の年齢を考えて“家族葬で見送りたい”
・自宅ではなく会館に安置したい
というお気持ちもあり“シンプルにしたいけれども、安心できるお見送りにしたい”という想いが伝わってきました。
式場は杜の都の家族葬 仙台鈎取を強くご希望されており、実際の動線や雰囲気をイメージしていただきながら、家族葬での流れをご説明しました。
お客様が抱えていた3つの不安
丁寧に伺っていくと、G家様には次の3つの課題がありました。
1.菩提寺があるが、家族葬・お別れ葬に対応できるか
2.会社関係の方々にどこまで参列してもらうのが良いか
3.葬儀までにどんな準備物が必要か
どれも“どうすれば正しいのか分からない”ための不安であり、 その迷いに寄り添いながら、ひとつずつ解消していきました。
“なるほど” と納得いただけた説明
説明を進める中で、ご夫婦が表情を和らげた瞬間がいくつかありました。
・菩提寺について
「まずはお寺様へご連絡いただき、ご意向を確認いただければ大丈夫です。 もしお別れ葬をご希望の場合も、当社でのお手伝いができますので、式場を使うプランをご検討ください」
・会社関係の参列について
「一般の方がいらっしゃる場合は、一般焼香の時間を設けて調整できます」
・準備物について
事前相談ファイルをお渡しして、 「何を準備すればいいのか」「どこから始めれば良いのか」が一目で分かるよう丁寧にご案内しました。すると、相談者様からは「これなら安心して考えていけそうです」という言葉をいただき、不安が少しほどけたような表情が印象的でした。
これからに向けて ― 家族にとって最適な形を探すために
今回の相談は、具体的な契約やプラン決定ではなく、ご家族が“迷いを整理し、準備の方向性をつかむ”ための時間 でした。対象者であるご両親はまだお元気であるものの、80歳を超えた今、万が一に備えた準備は避けられないもの。
ご夫婦が一緒に相談に来られた姿からは 「家族の負担をできる限り減らしたい」という優しさが伝わってきました。
今後、
・ご家族が無理なく決めていけること
・費用と内容のバランスを納得して選べること
・必要な準備が明確になること
を大切に、当社としても引き続き寄り添ってサポートしてまいります。
最後に
G家様の今回のご相談は“誰にとっても避けては通れない準備を、誠実に向き合う時間”でした。
不安の理由をひとつひとつ明らかにし、 少しずつ安心を積み重ねることができたこの相談は、ご家族にとって大切な一歩であったと感じています。
私たちは今後も、そのご家族らしい「やさしいお見送り」の形を一緒に考え、寄り添ってまいります。
