“もしもの時に慌てないように” と訪れた静かな相談時間
今回ご相談にお越しくださったのは、D家様。相談者様のお母様(92歳)は介護老人保健施設に入所されており、今はとても元気に過ごされているとのことでした。
しかし昨年、お父様のご葬儀を他社で施行された際に、「積み立てを使っても追加が必要で、思っていた以上に費用がかかった」という思いが残っていたそうです。
その経験から「いざという時に、納得して進められるよう準備したい」というお気持ちで、当社を含め複数社の資料を集めている最中でした。
会館が使用中の中での相談 ― 不安と期待の入り混じる時間
相談当時、会館ホールは葬儀中であったため、ゆっくりとした見学や具体的な説明が難しい状況でした。
そのため相談者様は「実際の式場を見られないと不安が残る」という正直なお気持ちも口にされていました。
しかし同時に、
・会館でのご安置を希望していること
・10名弱での“お別れ葬”を検討していること
・納骨先について妹様と相談中であること(寺院内の共同墓地 or 自治体の市民墓地)
など、明確な希望もお持ちで、 相談者様自身がご家族のために丁寧に準備を進めようとしている姿勢が強く感じられました。
費用の不安・他の葬儀社との違い・会員登録 —— 3つの迷いと向き合う時間
今回の相談で浮かび上がった“解決したい問題点”は、次の3つでした。
1.金銭面への不安
2.他社との比較
3.会員登録することへの迷い
どれも、ご家族にとって避けて通れない不安です。
そこで担当者は 「心配ごとや不安を少しでも解消し、大切な方との時間を安心して過ごしていただくことが一番と考えております」 と、まず気持ちに寄り添う姿勢を明確にし、ゆっくりと説明を進めました。
“なるほど” と心が軽くなる提案
相談の途中で、相談者様の表情がふっと和らぐ瞬間がありました。それは、「式場を利用しないプランでは 10名様だと少し狭く感じるかもしれません」「お泊まりをご希望なら、式場をご利用いただくプランのほうが負担が少なく安心です」という説明に納得いただけた時でした。
ただプランを提示するのではなく“会場の広さ・動線・当日の流れをイメージしやすい言葉”でお伝えしたことで、相談者様にとって“具体的に選べる状態”へと近づけたことが大きかったように思います。
さらに、「お近くにお住まいですので、よろしければ次回ゆっくり見学にお越しください」とお伝えしたことで、相談者様に安心の選択肢が一つ増えたと感じました。
今後へ向けて — 無理のない準備を一緒に
今回の相談は、形式を決める場ではなく“迷いを整理し、心の負担を軽くする時間” でした。
相談者様は、妹様とも話し合いながら、必要なタイミングで改めて連絡するとのことで、焦らず着実に準備を進めようとされている様子でした。
D家様にとって最適なお見送りの形が見つけられるよう、当社としてはこれからも
・会館見学のご案内
・費用の明確な説明
・宗教者や納骨先の選択肢
・葬儀の規模に応じたプラン提案
などを通して、寄り添い続けてまいります。
最後に
D家様のご相談は、“お母様にとっても、ご家族にとっても、心穏やかに迎えたい最期の準備”として、とても誠実で温かいものでした。
不安と向き合いながらも、大切な人のために一歩踏み出したその姿に寄り添い、私たちはこれからも、そのご家族にとって最もやさしいお見送りの形を一緒に探し続けてまいります。
