仙台蒲町|T家様 ― 丁寧なコミュニケーションで信頼関係を築く

喪主様との信頼関係を築くことから始まったお見送り

今回のお手伝いは、T 家様の家族葬でした。葬儀に対して慎重で、 細やかな喪主様であると事前に共有があり、まずは電話でゆっくりとご挨拶し、不安を少しでも軽減できるよう丁寧に引継ぎを進めました。
式場で対面した際も、喪主様が安心して進行を任せられるよう、常に目線の届く位置に立ち、疑問や不安をその場で解消できるよう意識して関わりました。
当初は緊張されていたご様子でしたが、次第にやわらいだ表情が見え、ご家族全体が安心して式に臨める空気感が整っていきました。

宗教者様の到着対応と、学びにつながった気づき

通夜では、ご住職がいつもと異なる車で来場されたため、予定したお迎えができず、スタッフ間で原因を共有。
「同じ車で来られるとは限らない」という前提を今後の基準として取り入れ、改善に向けた意識を高めました。
この経験を踏まえ、葬儀当日はより注意深く動き、お茶出しの際には改めてお詫びをお伝えするなど、誠実な姿勢で対応することで信頼回復につながりました。
開式前、参列者への案内や席の微調整など、スタッフ間で声を掛け合いながら動線確保に努め、落ち着いた式進行を実現できました。

会場全体でつくりあげた一体感と、ご家族への寄り添い

通夜・葬儀ともに約 30 名規模の式でしたが、ご家族・参列者の皆さまが案内をよく聞き、行動も早く、式の流れが非常にスムーズに運びました。
会場の椅子の移動や動作ポイントにおける声掛けも自然体で行え、どの場面でもスタッフの動きが“式を支える縁の下の力”となっていました。
また、新人スタッフにとっても学びの多い施行となり、 他スタッフの案内方法・気配り・動線整理を間近で見ることで、今後の成長につながる時間でもありました。

不安の多かった打合せ段階から、安心できる形へ

お打合せでは、喪主様は「以前の親戚の式と同じくらいの規模で」との希望を示されており、しっかりと祭壇に生花をお供えするプランをご検討されていました。
しかし実際には、

・ご親族の来場日程の調整
・会食の有無

など判断に迷われていました。
そこで担当者は「ご不明な点があれば何でもお話しください」、「住職様との日程も含めて一緒に調整します」など、丁寧に段階を踏んで説明し、負担をかけない進め方を心がけました。
最終的には、よりご要望に沿ったプランに決定し、ご家族に無理のない形で式を整えることができました。

まとめ ― ご家族の安心を第一に

今回のT家様のお見送りは、慎重なご性格の喪主様に対し、丁寧なコミュニケーションで信頼関係を築くことから始まりました。
宗教者様の来場対応の反省点や、参列者への声掛け・動線管理など、スタッフ全員がひとつの式を支えるために学びながら動いた施行でした。
そして何より、ご家族が安心して故人様を送ることができたその時間は、私たちにとっても大切な学びであり、今後の施行の質をさらに高める糧となるものでした。
今後も、どのご家族にも寄り添い、“その人らしいお見送り” を丁寧に支えてまいります。