深い悲しみの中ではじまったお見送り
今回のお手伝いは、O家様の家族葬でした。故人様はまだお若く、突然体調を崩されて旅立たれたこともあり、ご家族の悲しみは深く、式場には静かな緊張と寂しさが漂っていました。
ご家族は今年7月にも葬儀を行っており、その経験をもとに「前回と同じように落ち着いて送りたい」という想いでご相談をいただきました。
その気持ちに寄り添いながら“馴染みのある形の中で、より安心できるお見送り”を目指して準備を進めてまいりました。
参列人数に応じた柔軟な準備と、無駄を出さない工夫
通夜ではお振舞の料理を余裕を持ってご準備されており、無駄になってしまわないようご家族の承諾を得たうえで、持ち帰り用に事前に包み、お帰りの際にスムーズにお渡しできるよう段取りしました。
「すぐ動いてくれて助かりました」と喪主様からお声をいただき、ご家族の負担や無駄を減らすための小さな気配りが届いた場面でした。
会館スタッフとして寄り添い続けた時間
今回の葬儀サポートでは、会館スタッフが搬送・安置から関わる時間が長く、故人様の奥様から「お部屋で一緒に過ごせて嬉しい。ご飯もきちんと出してくれてありがとう」という言葉をいただきました。
ご遺族は故人様への想いが強く、お別れの時間には、一人ひとりがゆっくりと時間をかけてお見送りをされる姿が印象的 でした。
式全体を通して“ご家族に寄り添いながら進める葬儀の在り方”をスタッフ全員が感じ取る機会となりました。
故人様の“好き”とご家族の想いに沿ったプランへ
打合せ段階では、故人様が
・お酒が好き
・周囲を和ませる人柄だった
というお話を伺いました。
一方で、
・日程調整
・衛生処置
・分骨の希望
・参列人数の多さ
といった課題もありました。
担当者は、宗教者様へ日程を相談したり、当初推奨したエンバーミングに代わり「寄り添って側にいたい」というご家族の意向を汲んで湯灌へ切り替えたりなど、 柔軟に対応
しました。分骨については火葬場での手続き方法をご案内し、 ご家族の不安が一つずつ解消されるよう寄り添いました。
最終的には、
「前回の式場の雰囲気が良かった」
「会員価格で前回より上位プランにできる」
という理由から、より華やかなプラン にて決定となりました。
最後に ― ご家族の想いと共に歩んだ施行として
O家様のお見送りは、 深い悲しみの中にも、ご家族が故人様を想う優しさが随所にあふれた式でした。
その中で、
・無駄を出さない迅速な判断
・ご遺族の心の近くで寄り添う姿勢
・儀式の丁寧な準備
など、スタッフが一つになって支え合う姿が際立った施行でもありました。
私たちの対応の積み重ねが、ご家族の「ありがとう」につながったことは、今後の施行へ向けた大きな励みとなりました。
これからも、“そのご家族にとって最も優しいお見送りの形” を大切に、真摯に寄り添う葬儀を提供してまいります。
